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「擬態」にご用心|ステルスマーケティング規制から1年|2024年09月28日

「ステマ」規制1年 “投稿依頼が減少”インフルエンサーの7割 | NHK
  https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240928/k10014594801000.html

柔軟な体と変幻自在の色彩で海の中に美しく溶け込む。獲物を捕らえるときや敵から身を隠すことに長けたタコは、その皮膚にある「色素胞」と呼ばれる細胞が、周囲の光や環境に応じて瞬時に色や模様を変えることによってその擬態を実現しているという。

ステルスマーケティング、いわゆる「ステマ」が規制されて一年が経過した。

ステマは、インフルエンサーが、消費者に宣伝であることを悟られないように商品やサービスを紹介する手法であり、公正な取引を阻害するとして問題視され、2023年10月より規制された広告手法である。

民間企業が行ったアンケート調査によれば、ステマ規制後、インフルエンサーの七割がステマの投稿依頼が減少したと感じているという。規制の効果が一定の成果を上げていることがうかがえる。一方で、依然として二割のインフルエンサーが企業からステマの依頼を受けたと回答している。

海のタコは生き延びるために身を隠す。しかし、企業や広告代理店が規制をすり抜けてステマを続けることは、社会全体のマーケティングに対する信頼を損なう行為となる。

その投稿、タコのような擬態をしていないか、我々もゆめゆめ惑わされないよう。


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