キオクシア、10月上場見送り 目標の時価総額に届かず=関係者|ロイター
https://jp.reuters.com/markets/world-indices/M4ZMUITCWJP6XPB66QHECTMC4E-2024-09-24
19世紀イギリスの詩人ジョン・キーツの一節に「美は真実であり、真実は美である」という言葉がある。この言葉は、芸術や文学に向けられたもののようではあるが、経済やビジネスの世界にも当てはまるように思える。
キオクシアホールディングスが2024年10月に予定していた新規株式公開(IPO)を見送るとの報道があった。
背景にあるのは、半導体株が世界的に調整局面に入り、目標としていた時価総額1.5兆円に達するのが難しいと判断されたことだ。昨年の需要急増に伴い、半導体業界は急成長したが、現在は一時的な停滞期にある。キオクシアは、今後も適切な時期を見計らって上場を目指すとコメントしている。
時価総額という「美しさ」を求めるために上場時期という「真実」をキオクシアは探しているのかもしれない。
冒頭の詩人ジョン・キーツは25歳で夭折後に評価を高めることとなった。
上場見送りという選択が、適切だったのかそうでなかったのか、その成否が明らかになるのはもう少し先のこと。
美も真実も、評価されるためには時間がかかるものなのだろう。