小学生の声を形に「通学用バックパック」の共創活動における実証実験を開始https://www.kokuyo.co.jp/newsroom/news/category/20241007st.html
薪を背負いながら本を読む少年の像を見かけることがある。二宮金次郎、後の尊徳である。江戸時代後期の農政家であり、彼は幼い頃から貧困に苦しみながらも学ぶことを怠らず、勤勉と努力の象徴としてその姿勢が後世に語り継がれている。学校などに設置された彼の像は、昭和から平成にかけて多くの子どもたちに努力の大切さを伝えてきた。そしてら現代の小学生たちは、デジタル端末や水筒、教材などにより持ち運ぶ荷物は増加しているという。
し文房具や事務機器を製造・販売するコクヨは、こうした子どもたちの負担を軽減するために「通学用バックパック」の試作品を開発し、福岡県の小学校で実証実験を開始した。ランドセルに関するワークショップでのディスカッションをもとに作成した試作品を2ヶ月間使用してもらい、その感想をもとに商品改良を行う予定だという。布製のバックパックは収容スペースを拡張でき、荷物の量に応じて調節が可能だ。従来のランドセルよりも軽量で、肩や腰への負担を軽減するとともに、子どもたちの体格や成長に合わせて調節可能なベルトやクッション性の高い肩紐など、細部にも工夫が凝らされている。
時代とともに、子どもたちの学びの姿も変わる。金次郎が薪を背負いながら読書に励んだように、現代の子どもたちも多くの荷物と一緒に学びを進める。新しいカバンによって背中に感じる重さが軽くなれば、より前を向いて歩けるだろう。子どもたちが背負うのは、ただの荷物だけではない。夢や希望、そしてこれからの社会、未来である。その背中を少しでも軽くすることは、大人たちの役目だろう。