

一つの記事を複数ページ分割する方法は、
結構分かりづらいですよね。
ユーザビリティを考慮しつつ、SEOでマイナス評価を受けない方法を見つけましょう。
今回の記事では、wordpressにおけるページネーションとSEOの影響について解説していきます。

WordPressにおけるページネーションとは

記事の分割には「ページネーション」が大きく関わってきます。
wordpressにおけるページ分割とSEOの影響に触れる前に、まずはページネーションとは何を指すのか再確認してみましょう。
ページネーションは記事以外にも存在する
wordpressでブログやサイトを運営していると、ページネーションは主にカテゴリーのindexやタグのindexページで登場します。
記事一覧のページで出てくる「ページ送り」ボタンのことを指してるんですね。

上の画像はDaigolog内「記事一覧」のページネーションになります。
これとは別で、一つの記事内にページネーションが登場することがあります。
大手ガジェット系メディアでよく使われていますが、長い記事を[2][3]と分割する役目があるんです。
一つの記事を分割するとなると、気になるのはSEOの観点でマイナスになるんじゃ?という疑問点ですね。
wordpressで記事を分割するとSEOに影響するのか

結論から言うと、
です。
マイナス評価を受ける可能性も低いとは言われていますが、気を付けるべき点はあります。
分割したページがカニバることも
SEOでのカニバリとは、複数の記事同士が近しい内容を元に構成されていて、その結果SEO評価が分散されてしまう状況を意味します。
例えば「ダイエット サプリ」というキーワードを元に、10,000文字の記事を書いたとしましょう。
長文となってしまったので、wordpressの機能などを使い新たに3ページに分けました。
しかし、Googleのアルゴリズム上では、この3つの記事がどれも同じことを書いていると認識され、本来なら1つの記事で評価90点つくはずだったものが、結果的に30点×3ページになってしまうこともあります。
先ほど触れた、SEOでのマイナス評価が懸念される点として、この分割によるカニバリ問題があります。
調べた所、Googleは分割した記事に対してミラーコンテンツとは見なさないとの見解もありましたが、「李下に冠を正さず」ほうがよろしいかと思います。
rel=”next”とrel=”prev”タグのサポート終了
インデックス信号を評価する際に、rel = prev / nextを廃止することを決定しました。 調査によると、ユーザーは1ページのコンテンツが大好きで、可能な限りそれを目指していますが、Google検索ではマルチパートも問題ありません。 * your *ユーザーに最適なものを知り、実行してください!
引用元:Google Webmasters @googlewmc
2011年から暫くはページネーション専用のサポートタグが存在しました。
head内に記述する"mext"と"prev"タグです。
これは分割したページにおいて、「前」と「後ろ」を明示するものだったんですね。
例えば一つのページを3ページに分けたとしたら、
1ページ目には<link rel=”next” href=”ここに2ページ目のurl”/>
2ページ目には<link rel=”prev” href=”ここに1ページ目のurl”/>と
<link rel=”next” href=”ここに3ページ目のurl”/>
3ページ目には<link rel=”prev” href=”ここに2ページ目のurl”/>
と記述するものでした。
しかし、こちらのGoogleサポートは2019年の3月21日に終了しています。
ページネーションのサポートが終了したという点も、懸念点ではありますね。
Bingはまだサポート中
記事のページネーションについて、Googleはサポートを終了しましたがBingはまだサポート中のようですね。
これからBingの普及率は伸びてくるとのうわさを、耳にしたことがあります。
当サイトもBingから訪問されるユーザーが多少いますが、こういったユーザーにもきっちり情報を届けたい場合はページ分割も検討すべきかもしれません。
ページを分割することでURLも変わる
元々一つのページを分けることになるので、分割したあとのページはURL末尾に2や3が付きます。
ページネーションをタブの様な扱いにし、URLはそのままという手法も一応可能ですが、wordpressでは自然と付与されてしまう事が多いです。
SEOパワーが一つのページから分散してしまう可能性は大きな懸念点だと思います。
ページを分割すべき状況とは

ではページ分割全てがNGなのかと言うと、そうではありません。
適切に用いればユーザビリティの向上に繋がりますし、適材適所だと思います。
代表的なページ分割をする状況は、
- 記事内で多くのトピックを扱っている
- 特定のトピックのみニーズがあった
- キーワードと毛色が違うコンテンツがある
このような結果が見えれば、都度ページネーションで上手く分割し、ユーザーの欲している情報を分かりやすく提供することは自然なことだと言えますね。
SEOはユーザーの利便性を第一に考える必要があるので、ページネーションも使いどころです。
ページ分割をする際の適切な文字数とは
決まったルールはありません。
文字数は適度に読みやすいように分けるべきでしょう。
元々1ページに1万文字あったとしたら、それをだいたい3000文字程度×3ページに分けるイメージですね。
ページ分割しても各ページ文字数が1000ほどしかないのであれば、分割しない方がいいと思います。
WordPressで記事を分割するメリット

ページ分割をすることでどのようなメリットがあるでしょうか。
ここで一つずつ解説していきます。
主なメリットは以下の通りです。
- olユーザービリティの向上
- 直帰率が低くなる
- 滞在時間の向上
ユーザービリティの向上
長文を好むユーザーはあまりいませんよね。
ページ分割をすることで、元々長文だった記事も負担なく読ませることができます。
ユーザービリティは向上すると言えますね。
直帰率が低くなる
訪問した記事が長文だと分かると、ユーザーは「うげっ」となりがちです。
程よい文字数でページを分ける事により、直帰率は下がることになります。
理論上はSEOにも効果がありそうですが、内容に問題があると普通に離脱されます。
分割することでのデメリットについて

次はデメリットについて解説していきます。
クリックが増える
ページネーションを設けることで、ユーザーのクリックが増えます。
本来ならクリックせずに読める記事でも、1回2回とボタンを押すことになるので、お手数をかけることになってしまいます。
それを面倒と感じるユーザーには、デメリットとなるでしょう。
表示速度が遅いと離脱される
1ページ目を読んでいざ次のページに進んだ際に、もしページが表示されるまでに時間がかかると離脱されてしまいます。
Googleの見解によると、
と言われていますね。
ページを分ける事で文字数も減りますから、分割することで逆に早く表示されることもありますが、離脱率は気にしたほうがいいでしょう。
最後まで読まれないことも
ページを分割することで記事自体の読了率は下がると言われています。
もし最後のページに有益な情報があっても、それに気づかず1ページ目の情報で「欲し情報とちょっと違うな」と思われてしまうと、なかなか最後まで読まれません。
webライティングでは結論を冒頭に書くというルールもあります。
ページ分割をする際には、より一層結論を最初に持ってくることで、このデメリットを回避する必要がありますね。
WordPressで記事を分割する方法

ここまではページを分割することによるSEOの影響、メリット・デメリットなどをまとめてきました。
では具体的にwordpressでページを分割するには、どのような方法があるのか見ていきましょう。
テキストモードでコード入力する方法
まず記事投稿画面でテキストモードにします。
該当箇所に、
<!--nextpage-->
と書くことで自動でページが分割されるでしょう。
多くのテーマにおいてこの機能が備わっていますが、古いテーマではリンクを自動生成しないといけません。
分かりやすい参考サイトを見つけましたので、下記にリンクを貼っておきます。
参照サイト:【WordPress】投稿記事を複数ページに分割する「記法」の使い方
分割自体は非常に簡単にできると思います。
プラグインを使う方法
プラグインを使うメリットは、過去記事が膨大な数に及ぶ場合でも、工数を少なく対応出来る点です。
代表的なプラグインはAutomatically Paginate Postsですね。
参照サイト:WordPress の長い投稿を自動で分割するおすすめプラグイン
任意の設定をすることで、自動でページ分割もしてくれますし、お好みでページ数などの指定もできます。
また、投稿画面内において機能をオフにすることもできますので、「この記事は分けたくない」ってときは1ページで完結させることも可能ですね。
分割した記事を戻す方法について
テキストモードでのコード入力にしろ、プラグインにしろ、分割したページを1ページに戻すには、該当箇所をいじるだけです。
コードを削除したり、該当記事内でプラグインの機能をオフにすれば元に戻るでしょう。
SEOの観点では、分けたページがGoogleにインデックスされている可能性もありますので、分けたり戻したりを繰り返すのはおススメできませんね。
テーマによっては専用機能がある場合も
Daigologではテーマ「ダイバー」を使っていますが、このテーマは投稿画面内に「レイアウト要素」というブロックを選択できる部分があって、その中に「ページ区切り」というボタンが設置されてます。

任意の場所でこれをクリックするだけで、アップ後はそこにページネーションが作られる仕組みですね。
専用機能が備わっているテーマであれば、こうやって活用するのも手です。
おすすめの対応方法を解説
使用テーマが新しめのものであるなら、コード入力か専用機能をおススメします。
プラグインを多く導入すると、ページも重くなるし余計なjsファイルやcssを毎回読みこむことになるので、Googleのクローラーにも負荷がかかります。
SEOに直接悪影響があるわけではないですが、基本的にはプラグインを入れなくても出来ることは手動で対応するほうがいいですね。
<まとめ>wordpressでのページ分割はSEOにどんな影響が?方法と合わせて解説
今回はwordpressでのページ分割について、SEOの観点から情報をまとめてみました。
☑ ページネーションについて
☑ SEO効果は特になし
☑ SEOで気を付ける点
☑ ページ分割をすべき状況
☑ メリットとデメリット
☑ wordpressでのページ分割方法
となります。
ページ分割はユーザーの利便性のために生まれたものだと思うので、使いどころは適材適所だと思います。
しかし、一歩間違えると本来SEO評価されるはずのページがマイナス評価を受けることも想定されるので、注意を払った上で使うようにしましょう。
僕はあまりページを分割しませんが、今回のまとめによりSEO度外視の記事を書く際は活用してみようかなと思いました。
今回は以上です!